あがり症の症状としては、代表的なものとして赤面症、手の震え、声の震え、吃音、視線恐怖などがあげられます。このような症状はどのようなことが原因で起こるのでしょうか。
この項では、あがり症を人間生理学の面から見ていきたいと思います。
「あがり」の状態は、血液中のノルアドレナリン値が上昇して起こります。
このノルアドレナリンは一般的に覚醒や興奮に関わる神経伝達物質で、特に不安を感じたときや緊張したときに多量に分泌されます。
このノルアドレナリンが分泌されることによって、自律神経の交感神経が活性化します。交感神経が活性化すると心拍数や体温、血圧が急上昇するため、動悸や発汗、震えなどの症状が起こるのです。
人は誰でも緊張すると、自律神経の交感神経が優位になりますし、そうならないとそれはそれで困ってしまうことになります。
あがり症の人はこの交感神経が人より敏感で、反応が強くですぎてしまうことが、いろいろな症状に悩まされる原因の一つではないか?と考えられています。
このようにしてみると、ある意味「あがり症は体質」であるとも考えられます。もちろん自己暗示や民間療法などで、あがり症の症状が改善したという声は枚挙にいとまがありません。努力しだいで治るのであれば、それに越したことはないでしょう。
しかし、あまり神経質になりすぎず、誰にも多かれ少なかれ同じようなことはあるものだと考えて、あがり症である自分を受け入れるのも、一つの考えではないでしょうか。
ただ、多少赤くなったり、汗をかいたりするだけではなく、頭が真っ白になって話が続けられなくなったりしたら、それは当人にとっても大ショックでとても気楽にかまえていればよいという気持ちにはなれませんよね。
そのためには、自分がどのような症状がでやすいのかよく把握し、そのための準備をしておくことが大切です。呼吸法はパニックを抑えるのにとても有効な方法ですが、パニックになってからあわてて思い出そうとしても、それは不可能です。
また、日常でストレスをためないような生活を送ることは『あがり症』の改善にも効果があるでそうです。自分の普段の生活をちょっと見直してみるのもよいかもしれません。
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あがり症で手が震える
『あがり症』の症状に「手の震え」というものがあります。
会議や記帳など人前で字を書く機会は意外に多いもの。手が震えて文字が書けなくなってしまうことは、本人にとっても非常に苦しいことでしょう。なかには、ハンコを押すときにも手が震えてしまって、なかなか押せないという人もいるようです。
あがり症による震えで、文字が書けない…
タイトルのような症状を「書痙」(しょけい)といいます。
普段、あまり耳にしない言葉ですが、これはあがり症の代表的な症状である「字を書く際に手が震える」ことを指す言葉です。
あがり症で汗をかいてしまう
人前で緊張すると、ものすごく汗をかいてしまうという「多汗症」に悩んでいる人も多いようです。
緊張したときに発汗を促す「交感神経」が敏感すぎるため、人より多く汗をかいてしまうことが「多汗症」の原因だとされています。精神的な要因によるものだけではないので、『あがり症』を治せば、全ての症状が改善するとはいいきれません。