あがり症を精神科ではどう治療していくのか

『あがり症』を訴えて精神科に行くと、一体どのような治療をしてもらえるのでしょうか。

最初に、精神科ではその人のもつ『あがり症』がどの程度なのか評価するため、質問表が渡されます。この質問表は「ライボヴィッツ社会不安スケール」というものが広く使われているようです。

質問は「強引なセールスマンの誘いに抵抗する」というような『あがり症』でない人でもちょっと難しそうなことから、「人前で電話をかける」「公共の場所で食事をする」といったような、できなくなると社会生活に影響が及びそうなことまで幅広い内容になっています。

診断がついた後は、その人の『あがり症』の症状の程度に合わせて、「薬物療法」と「精神療法・心理療法」が行われます。どちらか単独だけということはあまりありません。

薬物療法には心臓の動機を治める効果のあるβ遮断薬や、ベンゾジアゼピン系抗不安薬、セロトニン作動性抗不安薬、選択性セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などが用いられます。
精神療法には精神分析法(無意識下にある不安の源を明らかにし、治療の手がかりにする方法)森田療法(症状に伴って引き起こされる日常生活の改善を重視)認知行動療法(誤って学習してしまった不安や行動に対して、さまざまな技法を組み合わせて症状の改善を図る方法)などがあります。

いずれの療法もまずは、患者自身が治療方法や目的に納得し、積極的に治療に参加することが大切になってきます。一回行動療法を受けたから『あがり症』が治るというものでもありませんので、医師を信用して気長に取り組むようにしましょう。

治療方法に納得がいかない場合、医師と話し合うべきなのはもちろんですが、それでも折り合いがつかないこともあります。精神的な治療には信頼関係が何よりも大切ですから、そういうときは他の精神科に移ってみるというのもよいかもしれません。

名医だからといって万人に合うというわけでもないのが、心の病気の一番難しいところ。あせらずじっくりと自分にとっての「いい精神科」を探してみてください。

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