あがり症に対処するということは、すなわち自分の中の緊張に対処することと言えます。「人から変に思われるのではないか」という不安が、あがり症の人には極端に強い傾向があり、そのことが緊張をもたらしてしまうのです。
ただし、人見知りをするとか、人に気を使うということは、多かれ少なかれ誰にでもあるものです。要はこれが過度に強くなってしまい、身体的症状が慢性的に起こるようになったのが、「あがり症」だと考えてよいでしょう。
いずれにしてもメンタルな問題になりますから、心の持ちようを工夫することである程度対処することが可能です。
例えば
・呼吸法に気を配る。
緊張していると、どうしても呼吸が速くなってしまい、なおさら緊張が促進されてしまいます。姿勢をただし、ゆっくりと腹式呼吸で深呼吸をしてみましょう。
・「ゆっくりと手のひらに『あ』の字を書く
昔から、人という字を書いて飲むというおまじないがありますが、それも同じことです。
これらの克服法には一つポイントがあります。それは「繰り返し繰り返し行い習慣にしてしまう」ということです。
人前で話さなければならなくなってから、あわてて呼吸法をやったり「あ」の字を書いたりしても何の意味もないのです。これをやれば気持ちが落ち着くということを、まず体に教え込む必要があるわけですね。
ただ、あがり症で困るのは、そうした自分への言い聞かせでうまくいかない場合もあるということです。
そういう意味では、あがり症対策の薬を服用するのも一つの手です。「いわしの頭も信心から」ではないですが、薬を服用したというのは効き目以上の大きな安定感をもたらすはずです。体におだやかな漢方薬などもありますから、ちょっと試してみるのもよいでしょう。
また、自分の症状のことをあらかじめ想定しておくことも大切です。多少、声が震えても、汗をかいたとしても、それが「普通の状態」とある意味たくましく切り抜けてしまうことが、軽度のあがり症克服の方法としては一番よいのではないでしょうか。
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