タイトルのような症状を「書痙」(しょけい)といいます。
普段、あまり耳にしない言葉ですが、これはあがり症の代表的な症状である「字を書く際に手が震える」ことを指す言葉です。
人前で文字を書くときに手が震えてしまうことからこのような名前がついたのですが、他にも「お茶を出す時に手が震えてしまう(茶痙)」「みんなの前で発表しなければならない時に、声が震える・出にくくなる」「顔がピクピクと痙攣してしまう」「宴席などで、お酒をついでもらうとき、手が震えてしまう」なども、書痙と同じようなメカニズムで起こると考えられています。
書痙は昔からよく見られた症状ですが、最近増加傾向にあるとも言われています。パソコンの普及で文字を書く機会が減ってきていることが一因なのではないでしょうか。
また、顔が引きつる、痙攣する、笑い顔が泣き顔のようになってしまう、というのも書痙のひとつですが、これを顔面神経痛と診断され、まったく効果のない治療をされたというケースもあるようです。
一般的に書痙で悩む人は、対人恐怖的な悩みを持っていることも多いものですが、「あがり症」である自覚がまったくない人もまた、かなりの割合で存在します。
書痙で怖いのは、だんだん「震え」自体に困るだけではなく、「震えてしまうことが怖い」というような心理状態になってしまうことです。そうなってしまうと、人前に立つことや、書く事、話す事が苦痛になり、さらに『あがり症(社会不安障害)』が進行することになります。悪化するまえに精神科を含めた『あがり症』専門のカウンセリングを受けることをおすすめします。
書痙を治療するには、「森田療法」という古くからある民間療法が一番効果的であるとの意見もあります。ただ、最近は精神科に気軽に行けるようになった時代のせいか、この療法を行うところはじょじょに減ってきてしまったようです。
ですが「森田療法」の本などはまだネット等で手に入りますので、参考にしてみるのもよいのではないでしょうか。
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