赤ちゃんのときお母さんでなくては駄目、という時期が人間誰にでもあります。
それが、お母さんがいなくても、お気に入りのおもちゃがあればちょっとの間なら大丈夫になり、おばあちゃんや幼稚園の先生がいれば大丈夫になり、友達さえいれば大丈夫になり…。
心は成長するにつれ自由になっていったはずなのに、なぜか思春期あたりから、周囲の目が気になりだし、あれよあれよといううちに大人になって、心も体も何かに縛られているような気がして生きづらい。
『あがり症』から開放され、自由になれる日はくるのでしょうか。
老人になったらもっと好きに生きられる?先が長すぎで気の重くなる話です。
『あがり症』は精神科では「社会不安障害」という心の病気に分類されます。
社会不安障害という概念はまだ新しいものであり、認知度はいまだに低いようです。日本では対人恐怖症という名前のほうが知られているかもしれません。しかしこれはもっと重度の人の事を指すように考えている人が多いのではないでしょうか。
『あがり症』は性格、対人恐怖症は病気、そんな風に認識している人も多いように思います。
SSRIが使われるようになっていから、「社会不安障害」の薬物療法は劇的に変化しました。しかし『あがり症』を認知行動療法によって回復した場合、再発度は20%くらいだといわれている事に対し、SSRIによる薬物療法の場合、再発度は50%にものぼるといいます。薬物療法は効果的ですが、根本的治療にはやはり結びつかないということでしょうか。
心の病は再発しやすいとよくいわれますね。上記の再発率を限りでも、けっして低いわけではありません。
「社会不安障害」読んで字のごとく、「社会」に対する「不安」が「障害」となっているわけです。
『あがり症』は子供には非常に少ないという理由も説明がつくような気がしますね。
しかし、社会はそもそも人に幸せを与えるべきもので、敵でも何でもありません。ですから、『あがり症』の発症は、ちょっと社会と自分のバランスがくずれてしまっただけなのです。自由な自分はきっと今もあなたのどこかで眠っているはず。
『あがり症』を回復したということは、その自由な自分の「取り戻し方」を見つけたということでしょう。
『あがり症』の再発を恐れることはありません。『あがり症』を治す力は、常に自分の中にあるのですから。
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